プレスリリース

恵比寿駅周辺を題材にした感謝経済圏の社会実証実験を開始

「車椅子ルートマップ」づくりに“感謝”を蓄積した「OK-チップ」を活用

日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営する株式会社オウケイウェイヴ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 松田 元)は、株式会社三木谷(本社:神戸市灘区、代表取締役社長:三木谷 毅、以下、三木谷)との業務提携により、感謝されている人が報われる社会を目指して構築を進めている「感謝経済」プラットフォームのユースケースとして、恵比寿駅周辺を題材に三木谷が提供する「そうペイ」システムならびに「車椅子ルートマップ」と連携した社会実証実験の協業を2018年11月より開始します。


このたびの両社による協業は、当社が構築を進める「感謝経済」プラットフォームにてユーザー同士が感謝を伝えるために贈り合い、企業等が提供する優待やサービスに利用できるトークン「OK-チップ」を、三木谷の提供する「そうペイ」システムと連携させて、同じく三木谷が障害者差別解消法推進の取り組みとして展開するWebサービス「車椅子ルートマップ」の製作に活用していく社会実証実験です。社会生活の様々な場面で感謝の気持ちと共に「OK-チップ」を受け取ることができ、感謝の気持ちを循環させる仕組みづくりを目指します。

具体的には、恵比寿駅周辺を題材に、感謝の可視化の実証実験を本年11月より行います。
三木谷が展開する「車椅子ルートマップ」と、利用者同士でポイントを贈り合うことができる「そうペイ」システムを用いて、恵比寿駅周辺の50店舗の協力を得て、感謝経済圏を形成する「感謝の可視化」の実証実験を行います。店舗利用者は「そうペイ」システムをスマートフォンアプリからQRコードを用いて簡単に利用でき、協力店舗で良いサービスを受けた際に店舗にポイントを贈ることができます。店舗が得たポイントは恵比寿駅周辺の「車椅子ルートマップ」上に可視化されます。店舗はためたポイントを「OK-チップ」に交換するか、「OK-チップ」としての寄付が可能です。この寄付は一定数たまった段階で、マッチングギフト的に当社を含む協賛企業により、他の駅周辺の「車椅子ルートマップ」製作に活用していきます。

本実証実験を踏まえながら、両社では、システム連携の強化を含め、地域内での「OK-チップ」の普及についてさらに検証と検討を重ねていく予定です。
また、「そうペイ」システムは2021年に開催される世界的なスポーツ大会である「ワールドマスターズゲームズ2021関西(WMG2021関西)」と合わせて推進されるTSUNAGUプログラムにも登録されています。「そうペイ」システムは障害者が健常者に手助けを受けた際に感謝の気持ちを手軽に贈ることができることを設計思想としており、「OK-チップ」と「そうペイ」システムの連携を深めることにより、障害者スポーツ大会周辺での助け合いなど、様々な場面への感謝経済圏の拡大を目指します。

 

■「そうペイ」システムについて

「そうペイ」は、株式会社三木谷が提供するQRコードを用いたポイントシステムです。車椅子利用者や杖利用者は街中の多くの場所で健常者に助けられています。いままでは、このような良い行いに対して、ありがとうの気持ちを表す手段がありませんでした。このシステムでは、たとえば、車椅子利用者を介助した場合に、アプリのQRコードを提示して、感謝のポイント受け取ることができます。
そして溜まったポイントは全国の大学生協などで使えるように、兵庫県立大学生協からスタートして、全国の大学生協と連携できるよう検討・準備を始めています。このように互い助け合いに対する感謝の気持ちを数値化し、価値化する手段を提供し、車椅子利用者への積極的な介助支援を促進しようというものです。
さらに、このシステムは2021年に開催される世界的なスポーツ大会である「ワールドマスターズゲームズ2021関西(WMG2021関西)」と合わせて推進されるTSUNAGUプログラムにも登録されています。「WMG2021関西」は「一人ひとりの挑戦と多様な交流の和をつなげ、地域の独自性や日本の伝統・文化を世界に発信し、次世代に夢をおくる生涯スポーツの祭典」として、健常者も障害者も一緒になって、国内外の5万人が集うスポーツ大会です。当社としては、ラグビーワールドカップ2019、東京2020、WMG2021関西とスポーツの世界的イベントが続くこの機会を捉え、スポーツ庁がめざす「スポーツを通じた活力があり絆の強い社会の実現」にも貢献していきたいと考えています。

 

■「車椅子ルートマップ」について

国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(「障害者差別解消法」)が制定され、平成28年4月1日に施行されました。
地域とのつながりを保つ活動をさらに広げ、地域の役に立てるよう「障害者差別解消法」推進への取り組みとして、車椅子ルートマップは、車椅子やベビーカー利用者に優しい目的地までの推奨ルートを探して、データーベース化する活動を、JP(日本郵政グループ)労組北神戸支部を中心に、JP労組とともに開発しています。この活動結果は駅単位にて制作されるオリジナルマップ上に、写真やコメント付きで、わかりやすく表示し、地図上にある指定の施設までの車椅子ルートをWeb上に作成します。これは、車椅子利用者の方が来られても対応できる施設作りをするモチベーションに繋がります。また車椅子利用者に優しい街というイメージを、世の中に伝えられます。この活動が、日本中に広がれば、車椅子利用者が安心して外出できるでしょう。そして、誰もが参加できるような社会が現実化します。

 

■「感謝経済」プラットフォームについて

「感謝経済」プラットフォームは、世の中を感謝であふれる社会にし、感謝されている人が報われる社会の実現を目的に当社が中心となって構築している新経済圏です。2018年9月の「感謝経済」発足時にはメーカー、飲食、小売、サービス業などの企業や医療機関など19社が参画しています。感謝の気持ちを添えてユーザー同士が贈り合うサイト内トークン「OK-チップ」を、賛同する企業の提供する優待などと交換することができます。
「感謝経済」公式サイト:https://thanks-economy.com/

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