クレジットカードは現代生活に欠かせないツールであり、私たちの買い物や支払いを一層便利にしています。
なかでも注目されているクレジットカードが「楽天ゴールドカード」です。ユーザーの間で高い評価を受けている一方で、詳細を知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、楽天ゴールドカードを利用するメリットやデメリット、利用時の注意点を詳しく紹介します。
楽天ゴールドカードを発行すべきかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
年会費 | 2,200円(税込) |
---|---|
還元率 | 1.00%~3.00% |
国際ブランド | |
発行スピード | 約1週間~10日前後 |
付帯保険 | ・海外旅行保険 ・カード盗難保険 |
- 楽天市場でお得にポイントを貯めたい
- 国内空港のラウンジを利用したい
- トラベルデスクで旅行のサポートを受けたい
楽天ゴールドカードの基本情報
まず楽天ゴールドカードの基本情報をお伝えします。
年会費やポイント還元率について理解しておきましょう。
年会費
楽天ゴールドカードの年会費は2,200円(税込)です。
年会費が数万円かかるゴールドカードも珍しくないなか、2,200円(税込)の設定は格安といえるでしょう。
ポイント還元率
楽天ゴールドカードのポイント還元率は1.0%です。100円(税抜)につき1ポイントが付与されます。
また、楽天市場で利用すると3倍の3.0%還元になるため、ポイントを貯めやすいでしょう。
ただし、公共料金や税金、保険料の支払いなど一部利用先では還元率が下がるため注意してください。
国際ブランド
国際ブランドはVISA、マスターカード、JCBの3つから選べます。
VISAとマスターカードは世界的シェア率が高く、海外へ行く機会が多い方でも安心です。
JCBは日本発祥の国際ブランドで、国内で利用するなら困ることはありません。
楽天ゴールドカードにメリットはないと言われる理由
「楽天ゴールドカードはメリットがない」という口コミや評判を聞いたことがある方もいるかと思います。
楽天ゴールドカードにメリットがないと言われる主な原因は、2021年4月におこなわれたサービス改定です。
それまでは楽天ゴールドカードを利用して楽天市場でお買い物するとポイント倍率が+4倍でしたが、以降は+2倍に改悪となりました。
この改定により、一般の楽天カードと楽天ゴールドカードとの差が少なくなり、メリットが減ったと考えられています。
しかし、楽天ゴールドカードには今でも多くのメリットが存在し、所持する意味は大いにあります。
メリットがないわけではないため安心してください。
楽天ゴールドカードのメリット・特典9選
楽天ゴールドカードの主なメリットや特典は、次の9つです。
- 格安でゴールドカードを作成可能
- クレカ積立で年会費の元を取りやすい
- 誕生月はポイント4倍
- ETCカードの発行・年会費が無料
- 国内空港ラウンジが年2回無料
- 利用限度額が比較的高い
- 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯
- 海外トラベルデスクが無料で利用可能
- セキュリティ対策が万全で安心
それぞれの詳しい内容は、次項から解説します。
1.格安でゴールドカードを作成可能
楽天ゴールドカードの年会費は、他のゴールドカードと比較して非常に格安です。
ゴールドカードの年会費一例
カード名 | 年会費 |
---|---|
楽天ゴールドカード | 2,200円 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・ プリファード・カード | 39,600円 |
JCBゴールドカード | 11,000円 |
エポスゴールドカード | 5,000円 |
ゴールドカードはその名の通り、特別感があり、ステータスを上げたい方にも格安な年会費は大きな魅力になるでしょう。
高級感を保持しつつも経済的な負担を抑えたい方々には、楽天ゴールドカードは絶好のチャンスと言えます。
2.クレカ積立で年会費の元を取りやすい
楽天証券では、楽天カード各種を使ってクレカ積立ができます。
楽天ゴールドカードを使うと、年会費2,200円(税込)の元を取れるだけのポイント還元を受けられます。
楽天ゴールドカードを使った場合、積み立て額の0.75%ポイント還元を受けられるため、毎月25,000円の積み立てをすれば年会費2,200円(税込)の元を取れる計算です。
ちなみに、積み立て限度額である毎月10万円を積み立てた場合、年間獲得ポイント数は9,000ポイントとなり、年会費を大きく上回るポイントを受け取れます。
毎月の積立額 | 年間積立額 | 年間獲得ポイント数 |
---|---|---|
25,000円 | 300,000円 | 2,250ポイント |
100,000円 | 1,200,000円 | 9,000ポイント |
一般ランクの楽天カードの場合、クレカ積立の還元率は0.5%のため、楽天ゴールドカードと楽天証券の相性はとても良いといえます。
楽天ゴールドカードを所持する方は、楽天証券の口座も開設しておきましょう。
3.誕生月はポイント4倍
楽天ゴールドカード所持者は、誕生月に楽天市場・楽天ブックスでの買い物でポイント還元率が4倍になります。
通常の還元率が1.0%のため、4.0%還元です。
誕生月にまとめ買いをすれば、効率よくポイントを貯められるでしょう。
4.ETCカードの発行・年会費が無料
楽天ゴールドカードはETCカードの発行費用と年会費が無料です。
週末にドライブを楽しむことが多い方や、毎日のように車での通勤が必要な方々には、経済的に大きなメリットとなります。
ETCカードで通行料金の支払いがスムーズになることのみでなく、年会費が無料なため、カードを持つ上での負担がありません。
5.国内空港ラウンジが年2回無料
楽天ゴールドカードには、年2回の国内空港ラウンジ無料利用特典が付帯します。
ラウンジ内部では、ドリンクが提供されたり、Wi-Fi環境も整備されていたりと、待機時間を充実して過ごせるサービスが満載です。
ビジネスや旅行で頻繁に飛行機を利用される方には、非常に大きな魅力となるでしょう。
6.利用限度額が比較的高い
楽天ゴールドカードの利用限度額は200万円です。限度額100万円の楽天カードと比較しても、余裕のあるカード利用ができるでしょう。
突然の故障や事故などで大きな出費が必要になったときも、楽天ゴールドカードの高い利用限度額があれば対応しやすいです。
こうした利用限度額の高さにより、カードを利用する生活の幅が広がり、より自由な使い方が可能になります。
7.最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯
楽天ゴールドカードには最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯しています。
ゴールドカードには旅行傷害保険が付帯しているのが珍しくありませんが、2,200円の年会費に対して2,000万円の補償額はコスパがよいでしょう。
傷害保険が付いていれば、海外旅行や出張時のトラブルに備えられて安心です。
8.海外トラベルデスクが無料で利用可能
レストランやツアー予約、観光地の情報提供など、旅先で各種サポートを受けられるサービスが「海外トラベルデスク」です。
海外旅行の準備や、旅行中のトラブル解決などにも役立てられるでしょう。
海外トラベルデスクは、海外旅行を頻繁におこなう方のみでなく、初めての海外旅行を計画する方にもおすすめのサービスです。
9.セキュリティ対策が万全で安心
楽天ゴールドカードには、次のセキュリティ対策が施されています。
- カード利用お知らせメール
- 不正検知システム
- 本人認証サービス
- カード盗難保険
これらの対策により、なりすましなどによる不正利用を防ぎ、万が一不正利用された場合でも損害金額が補償されます。
楽天ゴールドカードのデメリット・注意点5つ
楽天ゴールドカードには、魅力的なメリットが多数ありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
デメリットを理解し、自身のライフスタイルや使い方と照らし合わせながら、最終的な選択の検討が重要です。
デメリットについて詳しく解説します。
1.楽天カードとポイント還元率が変わらない
楽天ゴールドカードの一つのデメリットとして、楽天カード(一般カード)とポイント還元率が同じ点があります。
一般的にクレジットカードでは、ランクが上がるとポイント還元率も上がるものが多いですが、楽天カードでは変わりません。
ただし楽天ゴールドカードの場合、誕生月は楽天市場・楽天ブックスでの利用時に4.0%になります。
また、楽天証券でのクレカ積立では、一般の楽天カードが0.5%還元なのに対し、楽天ゴールドカードでは0.75%還元です。
2.アメリカン・エキスプレスを選べない
楽天ゴールドカードでは、国際ブランドでアメリカン・エキスプレスを選べません。
アメリカン・エキスプレスには特有の特典やサービスがあるため、利用したいと考えている方には、制約がデメリットとなるでしょう。
たとえば、アメリカン・エキスプレスの特典を活用して海外旅行を楽しむといったライフスタイルを送る方々には、選択肢を狭める要因となります。
そのため、カードを選ぶ際には、自身がどのブランドのカードを主に利用したいのか、そしてブランドが提供する特典が自身のライフスタイルに適しているかどうか、その点をきちんと考慮に入れることが重要です。
3.国内旅行保険の付帯なし
楽天ゴールドカードには、国内旅行保険が付帯されていないデメリットが存在します。
国内旅行保険の付帯がないことは、国内旅行を頻繁におこなう方々にはとくに注意が必要なポイントとなります。
なぜなら、国内旅行で何かトラブルが起きたときに、カードの旅行保険を頼りにできないからです。
そのため国内旅行を頻繁におこなう方々は、別途旅行保険に加入するなど、自身で対策を立てる必要があるでしょう。
4.家族カードの年会費がかかる
楽天ゴールドカードでは家族カードを発行できますが、年会費が550円(税込)かかります。
ゴールドカードの中には家族カードを無料で発行できるものもあるため、有料でしか発行できない点はデメリットといえるでしょう。
家族カードを発行したいと考えている方は、コストがかかる点に注意してください。
5.空港ラウンジで同伴者は有料
楽天ゴールドカードを所持していると、国内の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できますが、同伴者は有料です。
料金はラウンジによって異なり、ひとり1,000円前後(大人の場合)かかります。
ひとり旅や出張時にラウンジを利用したい方は問題ないかもしれませんが、家族や友人と旅行へ行く方にはデメリットになるでしょう。
なお、家族カード会員は本会員と同条件で利用できるため、年2回まで無料です。
楽天ゴールドカードの口コミ・評判
楽天ゴールドカードの評判について解説します。
よい口コミ、悪い口コミを確認しながら、自身に合うカードなのかを吟味してみましょう。
楽天ゴールドカードのよい口コミ・評判
楽天ゴールドカードのよい口コミは次のとおりです。
年会費の割にメリットは多いと思います。
口コミ元:当メディアの独自アンケート
お買物マラソンやスーパーセールに合わせて還元を受けてるので、ポイントがたくさん貯まりやすい
口コミ元:当メディアの独自アンケート
空港ラウンジサービスを利用しており、楽天ゴールドカードの対象空港ラウンジが使える空港が多いので大変便利に使用することができると思いました。
口コミ元:当メディアの独自アンケート
楽天ゴールドカードのユーザーから寄せられた口コミを見てみると、格安でゴールドカードを所持できる点やポイント還元率の高さが多くのユーザーに評価されています。
とくに、一家の生活必需品を楽天市場で調達する方からは、日常の買い物を楽天ゴールドカードに集約することでポイントを多く獲得しているとの声がありました。
さらに、楽天ゴールドカードの特典である空港ラウンジの利用についても評価されています。
楽天ゴールドカードの悪い口コミ・評判
楽天ゴールドカードの悪い口コミは次のとおりです。
特にお得感が無いので、このあと普通のカードに戻すかもしれません。
口コミ元:当メディアの独自アンケート
年会費を払っているのだから改悪な変更はやめてほしい。
口コミ元:当メディアの独自アンケート
今は飛行機に乗ることがほとんどないため、限度額が少し高いという意外にメリットがない。よって、見合う価値はないが、年会費が他のゴールドカードに比べると少額なことから払い続けている。
口コミ元:当メディアの独自アンケート
悪い口コミで散見されたのは、サービスの改悪についての意見でした。
以前までは還元率が上がるお得なサービスがあったものの、サービス改変で無くなった点に不満を感じる方が多いようです。
とはいえ、年会費の安さから手軽に持てるゴールドカードとして採用している方も見られます。
【比較】楽天カード・楽天プレミアムカードとの違いは?
楽天が発行するカードには、楽天ゴールドカード以外に楽天カードと楽天プレミアムカードがあります。
3種類を比較すると次のようになります。
カード名 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
---|---|---|---|
券面デザイン | |||
年会費 | 永年無料 | 2,200円 | 11,000円 |
基本還元率 | 1.0% | ||
楽天市場での 還元率 | 3倍 | 3倍 (誕生月は4倍) | 3倍 (誕生月は4倍) |
楽天証券の クレカ積立還元率 | 0.5%※ | 0.75%※ | 1.0%※ |
国際ブランド | |||
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険 (最高2,000万円) | 海外旅行傷害保険 (最高2,000万円) | 海外・国内旅行傷害保険 (最高5,000万円) |
国内空港 ラウンジ | ― | 無料 (年2回まで) | 無料 |
家族カード 年会費 | 無料 | 550円 | 550円 |
3種類の大きな違いは、年会費や特典です。
一般ランクの楽天カードは年1.0%還元が受けられる高還元の年会費無料カードですが、ラウンジの利用はできず、誕生月特典もありません。
一方、楽天プレミアムカードは旅行傷害保険の補償額が最高5,000万円で、かつ国内旅行傷害保険も付帯します。
ラウンジも無制限で利用できる点が他2枚との違いです。
【損益分岐点】楽天ゴールドカードの年会費の元を取る方法を解説!
楽天ゴールドカードの年会費は2,200円(税込)です。格安とはいえコストがかかるため、いくら使えば元が取れるのか気になる方も多いでしょう。
次の利用状況であれば、年会費を上回るポイントを獲得できます。
利用状況 | 年間利用額 | 年間獲得ポイント数 |
---|---|---|
日常の買い物利用 (1.0%還元) | 220,000円 | 2,200ポイント |
楽天市場での買い物 (3.0%還元) | 74,000円 | 2,220ポイント |
楽天証券でクレカ積立 (0.75%) | 300,000円 (毎月25,000円) | 2,250ポイント |
上記の利用金額を上回る可能性が高い人であれば、楽天ゴールドカードを持つ意味があるでしょう。
また、楽天ゴールドカードを持っていると、国内空港ラウンジが年2回まで無料で利用できます。
ラウンジ利用には通常1,000円前後の利用料がかかるため、年間2回ラウンジを利用すれば、それだけで年会費の元が取れる計算です。
楽天ゴールドカードがおすすめな方の特徴
楽天ゴールドカードを持つのにおすすめな方の特徴は3つあります。
一つずつ解説するので、当てはまるか確認してみましょう。
楽天市場で買い物をする方
楽天市場で買い物をする方に楽天ゴールドカードは向いています。
楽天市場での支払いを楽天ゴールドカードにすると、ポイント還元率が3.0%になります。
さらに誕生月は倍率が+1倍で、4.0%のポイント還元が受けられるためお得です。
楽天市場で頻繁に買い物をする方は、支払い方法を楽天ゴールドカードにするとよいでしょう。
楽天証券でクレカ積立をする方
楽天証券でクレカ積立をしている方や、これからする予定のある方に、楽天ゴールドカードはおすすめです。
楽天ゴールドカードを使って楽天証券でクレカ積立をした場合、積立金額の0.75%分の楽天ポイントが付与されます。
毎月25,000円(年間30万円)の設定で、年会費の2,200円を上回るポイントを獲得できます。
一般ランクの楽天カードではポイント還元率が0.5%で低いため、クレカ積立をしている方は楽天ゴールドカードへのランクアップも検討してみてください。
海外旅行へ行く方
楽天ゴールドカードは、旅行や出張で海外へ行く方にもおすすめできます。
楽天ゴールドカードには最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯しているためです。
別途、保険に入る必要がないため、手続きの手間を省けるでしょう。
また、年間2回まで国内ラウンジが無料で利用できるため、海外のみならず国内でも飛行機の移動をおこなう方にはメリットがあります。
楽天ゴールドカードの申し込み方法
楽天ゴールドカードの申し込み方法をお伝えします。
すでに一般ランクの楽天カードを持っている方と、持っていない方では申し込み方法が異なるので注意してください。
新規申し込み方法
楽天カードを持っていない方は、新規申し込みになります。
楽天カードを作成するには楽天IDが必要になるため、事前に会員登録を済ませておきましょう。
申し込みからカード受け取りまでの流れは次のとおりです。
- 公式サイトから申し込み
- 審査
- カード受け取り
- 新規入会特典の受け取り
カードが到着するまでの期間は、1週間から10日程度になります。祝日や年末年始をはさむと、通常よりも発行期間が長引く可能性があるため、余裕のあるスケジュールで発行手続きを進めてみてください。
なお、2024年11月現在、楽天ゴールドカードに新規入会して利用すると、5,000ポイントが付与されるキャンペーンが開催されています。
ポイントの受け取りには条件があるため、公式サイトでチェックしてみてください。
楽天カードからゴールドカードへの切替方法
すでに楽天カードを所有している方は、次の5ステップでゴールドカードへの切り替えが可能です。
- 会員専用サイトにログイン
- 「カードの追加・切り替え」に進む
- 「楽天ゴールドカード」を選択
- 必要項目の入力
- 審査通過後にカード発行
会員サイトから切り替えが簡単にできます。
楽天カードを所有されている方は入力項目が少なくなるため、手続きにかかる時間が短縮できるでしょう。
楽天ゴールドカードの付帯サービスが気になった方は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:楽天ゴールドカードは格安の年会費で持てるゴールドカード
楽天ゴールドカードは、2,200円(税込)と格安の年会費で持てるゴールドカードです。
便利な空港ラウンジ利用や家族カードの発行、また旅行時に役立つ海外旅行保険などさまざまなメリットがあります。
ただし、楽天カードと比較してポイント還元率が変わらない点や、アメリカン・エキスプレスを選択できないデメリットには注意が必要です。
これらの情報を踏まえ、自身の生活スタイルや必要なサービス、コストなどを慎重に考慮したうえで、楽天ゴールドカードが本当に自身に合ったカードなのかを判断してみてください。
<参考>
楽天ゴールドカード