「フリーランス向きのファクタリング業者が知りたい」と考えている方もいるでしょう。
実際に大手企業向けと小規模事業者向けのファクタリング業者には違いがあります。
結論フリーランスの方は、少額でも利用できるファクタリング業者を選びましょう。
本記事ではフリーランス向けのファクタリング業者10選に加えて、ファクタリングの仕組みやメリット、デメリットについて解説します。
資金調達に急いでいてファクタリングの利用を検討している方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
ファクタリングとは?
ファクタリングとはまだ支払われていない報酬を支払い期日前に現金化できる金融サービスのことです。
一般的に事業者の資金調達の一手段として利用されており、法的には債権の売買契約として扱われます。
ファクタリングの仕組み
ファクタリングの仕組みは次のとおりです。
- 売掛金の発生
- ファクタリング業者への依頼
- 売掛債権を売却して現金化
- ファクタリング業者が債権を回収
売掛金とは事業者が取引先にサービスや商品を納品したあと、報酬として受け取る予定のお金のことです。
まだ支払い期日が来ておらず振り込まれていない状態のため、売掛金は債権として扱われます。
ファクタリングではファクタリング業者に売掛金の買い取りを依頼することにより、支払い期日よりも先に現金が手に入れられます。
もし請求書を提出してから支払い期日まで待った場合、一般的に振り込みが完了するまで30日から60日程度かかるでしょう。
ファクタリングを利用すれば請求書を証拠に最短即日で売掛金を現金化でき、支払い期日よりも先に資金調達できます。
ファクタリングの種類
ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類があります。
2社間ファクタリングとはファクタリング業者と事業者のみで完結させるファクタリングのことです。
フリーランスの場合はファクタリング業者とフリーランスのみでファクタリングの契約を完結させます。
手続きがシンプルで迅速に資金調達が可能なことに加えて、事業者の取引先に通知をせず利用できる点が2社間ファクタリングの特徴です。
そのため取引先にファクタリングの利用を知られず秘密性を保ちたい方は、2社間ファクタリングに申し込みましょう。
一方で3社間ファクタリングでは、ファクタリング業者と事業者以外にも、事業者の取引先も加えた3社で契約を結びます。
売掛先となる事業者の取引先も契約に加わることで、契約の手続きが複雑になるものの、ファクタリング業者からの信頼が得やすくなる点が特徴です。
また事業者の取引先がファクタリングの契約に応じることで、ファクタリング業者は債権回収のリスクが大幅に減ります。
そのため2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングの方が手数料を抑えられます。
ファクタリングの種類 | 一般的な手数料(相場) |
---|---|
2社間ファクタリング | 約10~20% |
3社間ファクタリング | 約1~5% |
ただし事業者の取引先も契約に加わることで、手続きに時間がかかるため、3社間ファクタリングは現金化まで1日程度の日数がかかります。
そのため即日での資金調達や秘密性を重要視する場合は2社間ファクタリング、手数料を抑えたい場合は3社間ファクタリングを利用しましょう。
フリーランス向けファクタリング業者の選び方
フリーランス向けファクタリング業者の選び方は次の4つです。
- 少額でも利用できるか
- 審査に通過しやすいか
- オンラインで完結するか
- 即日入金されるか
ファクタリング業者を利用する場合は、迅速な資金調達を希望する方が多いでしょう。
資金調達までに時間がかかると柔軟な対応ができない可能性があります。
また少額でも利用できるファクタリングは、個人で活動するフリーランスに向いているためおすすめです。
少額でも利用できるか
フリーランス向けファクタリング業者を選ぶ際は、少額でも利用できるか確認しましょう。
売掛債権の最低買い取り価格が高額に設定されていると、大規模な事業でまとまった売掛金がないとファクタリングができない状態になる可能性があります。
とくにフリーランスの場合は、企業と比べて一つの案件で得られる売掛金が少額であることが多いため、売掛債権の最低買い取り価格には注意しましょう。
また売掛債権の最低買い取り価格が少額であるメリットとして、急な出費にも対応できる点が挙げられます。
機器の故障による緊急な出費があった場合など、必要な資金を補填するために、少額ですぐに資金調達ができるファクタリング業者を選ぶとよいでしょう。
柔軟な資金調達のためにも、売掛債権の最低買い取り価格が低いファクタリング業者を選ぶことがおすすめです。
審査に通過しやすいか
ファクタリング業者は債権回収のリスクを下げるために必ず審査をおこないます。
そのため審査に落ちるか不安な方は、審査通過率の高いファクタリング業者を選ぶとよいでしょう。
ファクタリング業者の審査通過率は、公式サイトに記載されている情報にて確認ができます。
例として挙げられるのは、次のファクタリング業者です。
ファクタリング業者名 | 審査通過率 |
---|---|
アクセルファクター | 93%以上 |
ベストファクター | 92.25% |
以上のように審査通過率90%を超える場合は、審査通過率が高いファクタリング業者だと言えます。
一方で審査通過率を公開していないファクタリング業者の場合は、口コミや評判などを参考に審査に通過できるかを判断するとよいでしょう。
オンラインで完結するか
オンラインで完結するファクタリング業者を選べば、来店が不要になることで迅速な資金調達が可能です。
そのためファクタリング業者を選ぶ際は、申し込みから入金までがオンラインで完結するかも確認しましょう。
忙しい方や審査を早く完了させたい方には、オンライン完結の申し込みがおすすめです。
3社間ファクタリングの場合は、フリーランスの方が取引先に来店のお願いをする必要もなくなります。
また近年オンラインで完結できるファクタリング業者は増加傾向にあります。
迅速な資金調達を希望している方は、オンラインで完結できるファクタリング業者を選びましょう。
即日入金されるか
ファクタリング業者の中には資金の振り込みに時間がかかる業者もあります。
そのためファクタリング業者を選ぶ際は即日入金に対応しているかも必ず確認しましょう。
即日入金に対応していれば急な資金不足にも迅速に対応でき、さまざまな資金不足の場面に柔軟な対応ができます。
一方で近年のファクタリング業者は最短即日の振り込みが当たり前になりつつあります。
最短10分で入金が完了するサービスも出てきており、特別な理由がない限り利便性を踏まえて即日入金のファクタリング業者を選ぶことがおすすめです。
フリーランス・個人事業主におすすめのファクタリング業者10選
フリーランスや個人事業主におすすめのファクタリング業者は、次のとおりです。
- QuQuMo
- ビートレーディング
- labol
- GMOフリーランスファクタリング
- FREENANCE
- ベストファクター
- えんナビ
- ペイトナーファクタリング
- アクセルファクター
- トップ・マネジメント
フリーランスや個人事業主の方にはファクタリング業者の中でも少額で利用できるファクタリング業者がおすすめです。
また資金調達に急いでいる方は、オンライン申し込みで即日対応が可能なファクタリング業者を選びましょう。
QuQuMo
QuQuMoは2社間ファクタリングに特化した業者です。
契約書は電子契約書であるクラウドサインを利用しておこなうため、情報が外部に漏れる心配を一切する必要がありません。
またOuOuMoは、申し込みから入金まで最速2時間とスピーディーな現金化が可能で、急な資金不足に対応できます。
申し込みに関してはオンラインでおこなえるため、手持ちのスマートフォンやパソコンを利用していつでも手続きが可能です。
買い取り金額の上限や下限を定めておらず少額から高額まで柔軟に対応できる点からも、QuQuMoはフリーランスの方に向いています。
ビートレーディング
ビートレーディングは最短即日で資金調達ができるファクタリング業者です。
2024年3月時点では資金調達の取引先数5万8,000社以上、累計買い取り額1,300億円を超えており、豊富な実績があります。
クラウドサインを利用したオンラインでの申し込みがおこなえるため、いつでも気軽に申し込める点が特徴です。
またビートレーディングは受注時点での注文書ファクタリングにも対応しています。
そのため案件がまだ完了していない受注した段階でもファクタリングができ、より早い段階での資金調達を求めている方におすすめです。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの両方が利用でき、柔軟な対応ができる点もビートレーディングの特徴です。
labol
labolは24時間365日オンラインでいつでも申し込みでき、最短30分で振り込みが完了するファクタリング業者です。
独自開発したAIにて請求書の買い取りが可能かを判断するため、審査スピードが非常に早く緊急で資金調達したい方におすすめです。
2社間ファクタリングに対応しており独立直後や新規取引先でも契約可能と、非常に多くの事業者を受け付けています。
また最低1万円の少額から利用でき、必要な資金のみ調達できる点もlabolの特徴です。
手数料が一律10%とわかりやすいため管理が簡単で、振込手数料など他の費用も一切発生しません。
GMOフリーランスファクタリング
GMOフリーランスファクタリングは主にエンジニアやクリエイター向けにサービスを展開しているファクタリング業者です。
会員登録や公的身分証の提出が不要で最低1万円から利用でき、申し込み後は最短即日で振り込みが完了します。
売掛債権の買い取り額に上限を設定していないため、大きな金額での利用を検討している方にもおすすめです。
また提出する取引関連書類については請求書のみで、契約書や銀行振り込み口座、入出金明細などを提出する必要がありません。
2社間ファクタリングであるため、GMOフリーランスファクタリングに申し込めば取引先に知られずにファクタリングが利用できます。
FREENANCE
FREENANCEは手数料3〜10%で利用できるファクタリング業者です。
個人事業主や法人問わず利用でき、審査が最短30分で完了するため、登録後すぐに現金化したい方に向いています。
またFREENANCEはフリーランス特化型のサービスを展開している点が特徴です。
フリーランス向けにフリー、レギュラー、プレミアムの3つのプランを提供しており、ファクタリング以外にも万が一のときに備えた補償が付帯されます。
無料で加入できるフリープランではフリーランスに必要最低限な補償が無料で付帯され、最大5,000万円までの補償が受けられます。
プランのグレードを上げればさらに充実した補償やサービスが受けられ、ファクタリング以外のサービスもあわせて利用したい方にはFREENANCEがおすすめです。
ベストファクター
ベストファクターは申し込み画面から請求書を送信するのみで利用ができるファクタリング業者です。
オンラインでいつでも申し込みができるため、最短即日での利用ができます。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの両方に対応しており、柔軟な対応ができる点もベストファクターの特徴です。
無料診断シミュレーターを利用すれば、自身がファクタリングを利用できるかの簡易的な診断がおこなえます。
また電話口にて相談すると、最短5分で売掛債権の買い取り額を提示してもらえます。
えんナビ
えんナビは申し込み額50〜5,000万円までの現金化に対応しているファクタリング業者です。
現金化は申し込みから最短翌日までにおこなえます。
また公式サイトによるとお客様満足度が93%以上と高く、多くの事業者に信頼されており安心して利用できます。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに対応しているため、自身に適した形式で資金調達ができる点もえんナビの特徴です。
24時間365日いつでも申し込みを受け付けており、忙しい方でもスキマ時間にて申し込みがおこなえます。
ペイトナーファクタリング
ペイトナーファクタリングは電話やメールでのやり取りをせず、最短10分で振り込まれる点が特徴のファクタリング業者です。
累計申請件数が20万件を超えており、多くの方から信頼されています。
また利用手数料が10%とわかりやすく管理がしやすい点も、ペイトナーファクタリングの特徴です。
1万円からの少額利用もでき、手軽で簡単なファクタリングを利用したい方は、ペイトナーファクタリングを利用するとよいでしょう。
アクセルファクター
アクセルファクターは審査通過率が93%と非常に高いファクタリング業者です。
10秒で入力が完了する調達可能額の診断も提供しており、自身が調達できる目安の金額をすぐに確認できます。
また申し込む際の最低金額は30万円で、公式サイトから申し込みをおこなうと最短即日での現金化が可能です。
手数料に関しては最低2%に設定されています。
さらに申し込み日から入金希望日が30日以上だと手数料が1%割引、60日以上だと2%割引される早期申し込み割引も提供しています。
トップ・マネジメント
トップ・マネジメントは総買取件数5万5,000件を超えるファクタリング業者です。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの両方に対応しています。
またトップ・マネジメントは、見積書や受注書、発注書でもファクタリングの利用が可能です。
仕事を受注したタイミングで最短即日の資金調達がおこなえるため、資金不足で悩んでいる方にはトップ・マネジメントの利用がおすすめです。
ほかにもトップ・マネジメントでは、次のようなサービスを提供しています。
- 広告、IT企業専門の資金調達サービス「ペイブリッジ」
- 専用のバーチャル口座を利用する2.5社間ファクタリング「電ふぁく」
- 助成金の受給もサポートする「ゼロファク」
さまざまな形式でファクタリングが利用でき、自身の状況にあわせて適切な形式を選択できます。
フリーランスがファクタリングを利用するメリット
フリーランスがファクタリングを利用するメリットとしては、次の3つが挙げられます。
- 信用度が低い場合でも資金調達しやすい
- 保証人、担保が必要ない
- 必要な現金を手に入れられる
ファクタリングは売掛債権を売却して現金化するため、信用が低い場合でも資金調達しやすかったり保証人や担保が必要なかったりします。
また必要な現金をすぐに手に入れられるため、急ぎで資金が必要な場合でも対応が可能です。
信用度が低い場合でも資金調達しやすい
フリーランスは会社員と異なり収入に変動があるため、金融機関の信用が低くなりやすい傾向があります。
そのためフリーランスが金融機関で借り入れしようとすると、審査で落ちることも少なくありません。
一方でファクタリングは売掛債権の売却による現金化ができるため、信用度が低い場合でも資金調達しやすい傾向があります。
金融機関で信用が得られず審査落ちとなった方でも、ファクタリングで審査に通過できる可能性がある点は非常に大きなメリットです。
とくに税金滞納や赤字決算、債務超過などの状況で金融機関の審査に通過できない方は、ファクタリングに申し込むとよいでしょう。
売掛債権があることを証明できれば、審査に通過して資金調達ができる可能性があります。
保証人・担保が必要ない
銀行融資を受ける場合は保証人や担保が必要となることが多いです。
一方でファクタリングは売掛債権が担保となるため、別途担保を用意したり保証人を立てたりする必要はありません。
一般的にファクタリングの申し込みの際に必要となるものは、次のとおりです。
- 請求書や注文書、契約書などの売掛金が証明できる書類
- 通帳のコピー
- 本人確認書類
売掛金の証明には請求書のみで問題ない場合もありますが、状況に応じて請求書以外の書類を求められることもあります。
通帳のコピーに関しては取引先との関係性や取引先の信用を証明するために必要です。
ただしすでに売掛金が存在しているのであれば、上記の3点を揃えることは難しくないでしょう。
保証人や担保を用意せず簡単に揃えられる書類のみで現金化できる点は、ファクタリングの大きなメリットです。
必要な現金を手に入れられる
ファクタリングは借金をせずスピーディーに資金調達できる点が特徴として挙げられます。
銀行での借り入れやビジネスローンの利用などは借金になるため、負債が大きくなることで倒産するリスクも大きくなりやすいです。
一方でファクタリングは通常の借り入れと異なり、借金をせずに必要な現金を手に入れられます。
支払い予定日までに時間がある場合でも最短即日で資金調達ができ、急に現金が必要となったときでも安心です。
またファクタリングは償還請求権なしの契約が主流です。
償還請求権なしでの契約であれば取引先が倒産して報酬が支払われなかった場合、売掛金の回収はファクタリング業者がおこないます。
つまりファクタリングの利用により、取引先の倒産による貸し倒れリスクも避けられるようになります。
フリーランスがファクタリングを利用するデメリット
フリーランスがファクタリングを利用するデメリットとしては、次の3つが挙げられます。
- 請求書のみの利用は難しい
- 手数料がかかる
- 悪徳業者が一定数存在する
ファクタリングの審査に通過するためには複数の書類を提出して信頼を得ることが大切です。
請求書のみの提出だと信頼を得られず審査に落ちて現金化できない可能性があるため注意しましょう。
また手数料が発生したり、悪徳な業者が存在したりする点にも気をつける必要があります。
請求書のみの利用は難しい
ファクタリングを利用する際は請求書に加えて、通帳のコピーや取引先の契約書や注文書の提出が求められる可能性が高いです。
請求書のみだと基本的に売掛金の信用が得られないため、複数の書類を用意する必要があります。
ファクタリングを利用する際は審査を通過するために、複数の書類を用意して売掛金の存在を証明できるようにしましょう。
また提出が必須の書類に関しては、各ファクタリング業者の公式サイトに記載されています。
申し込み前に提出が必須な書類を用意することで、スムーズに資金調達ができるようになります。
手数料がかかる
ファクタリングは資金調達の一つの方法ですが、利用する際は手数料が発生するため注意が必要です。
手数料は10%前後である場合が多いですが、取引先の信用や売掛金の金額、売掛金の支払い日などにより手数料が変動します。
また2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでも手数料が異なり、取引先の信用が得やすい3社間ファクタリングは手数料が低くなる傾向があります。
加えて銀行融資の方が低い手数料で利用できる点についても把握しておきましょう。
銀行融資の場合は金利の相場が1.0〜3.0%程度と、ファクタリングよりも低い手数料で借り入れできます。
一方でファクタリングは、最短即日で現金化できたり少額での対応ができたりなどのメリットがあります。
柔軟で便利な利用ができる分、高い手数料が発生する点は、ファクタリングのデメリットとして挙げられます。
悪徳業者が一定数存在する
ファクタリング業者の中には悪徳業者が一定数存在します。
実際にファクタリングの利用に関する注意喚起が金融庁から発表されており、悪徳業者には注意しなければいけません。
とくにファクタリングを装った高金利の貸付をおこなうヤミ金融業者や貸金業に該当するような契約をする業者には気をつけましょう。
悪徳業者の特徴としては、次のような点が挙げられます。
- 売掛金の買い取り金額が低く、高額な手数料が設定されている
- 売買契約であることが契約書で定められていない
- 売主が債権を買い戻すこととされており、償還請求権なしの契約ではない
- 審査なし、請求書の提出のみでファクタリングが利用できる
上記のケースに当てはまる場合は悪徳業者の可能性があるため注意が必要です。
フリーランスがファクタリングの審査に通過するコツ
フリーランスがファクタリングの審査に通過するコツとして、次の3つが挙げられます。
- 2社間で落ちたら3社間で申し込む
- 売掛金を証明できる書類を準備する
- 複数のファクタリング業者を利用する
ファクタリングの審査に通過するためには信頼を得ることが必要です。
取引先も加えて契約すれば信頼性が高くなるため、2社間ファクタリングの審査に落ちた場合でも3社間ファクタリングで審査に通過できる可能性があります。
複数の書類を用意して自身の売掛金が確実であることの証明も大切です。
2社間で落ちたら3社間で申し込む
2社間ファクタリングの審査に落ちた場合は、3社間ファクタリングに切り替えて申し込むことがおすすめです。
2社間ファクタリングの審査に落ちる理由の一つとして、取引先の信用不足であることが挙げられます。
取引先が過去に支払いの遅延をしていたり取引先の財政状況が不安定であったりすると、2社間ファクタリングでは審査に通過できない可能性が高いです。
一方で3社間ファクタリングでは取引先の同意を得てから契約が締結されるため、2社間ファクタリングよりも審査に通過できる可能性を高められます。
どうしても2社間ファクタリングの審査に通過できない場合は、3社間ファクタリングに対応してもらえるか取引先に確認しましょう。
ただし3社間ファクタリングに申し込む際に、取引先の同意が得られなければ審査に通過できません。
取引先の経営状況次第ではファクタリングへの協力を断られる可能性があります。
売掛金を証明できる書類を準備する
ファクタリングの審査に通過するコツとして、売掛金を証明できる書類を可能な限り用意することが挙げられます。
ファクタリング業者の公式サイトには申し込みに必要な書類が記載されています。
ただし公式サイトに記載されている書類は、申し込みの際に最低限必要となる書類です。
請求書のみでは信用が得られず審査落ちとなる可能性も否定できません。
売掛金に関係する書類をできる限り揃えることで、信用を得やすくなり審査に通過できる可能性を高められます。
また用意する書類としては、次のとおりです。
- 請求書
- 納品書
- 注文書
- 取引先との記録がある通帳のコピー
請求書や納品書、注文書などは売掛金の証明に利用される一般的な書類です。
通帳のコピーに関しても取引先が過去に遅延なく振り込んでいることを確認できれば、信用を高められます。
ファクタリング業者次第では請求書のみでも審査を受けられますが、複数の書類を提出するよりも審査が難しくなりやすいです。
そのため一つでも多くの書類を用意して審査に通過できる可能性を高めることが大切です。
複数のファクタリング業者を利用する
ファクタリングは1社のみに縛られる必要がないため、複数のファクタリング業者の利用も審査に通過するコツです。
ファクタリングは融資と審査の仕組みが異なり、信用情報機関への照会がありません。
そのため複数社のファクタリング業者と契約があったとしても、新しいファクタリング業者との契約は可能です。
利用する前に複数社から見積もりを取得し、自身に適したファクタリング業者に申し込むとよいでしょう。
ファクタリング業者が設定した手数料などの条件を比較して手続きを進めれば、よりよい条件での資金調達がおこなえます。
ただし複数のファクタリング業者を利用する際は、同じ売掛債権を複数の業者に売却する二重譲渡のリスクがある点に注意しましょう。
二重譲渡はファクタリング業者から信用を失うのみではなく、犯罪行為に該当します。
二重譲渡のリスクを避けるためにもファクタリング業者を利用する際は、徹底的な資金の管理をおこなうことが重要です。
フリーランス向けファクタリングに関するよくある質問
フリーランス向けファクタリングに関するよくある質問としては、次の3つが挙げられます。
- 売掛先が個人でも利用できる?
- 土日、祝日でも利用できる?
- 悪徳業者の見分け方は?
ファクタリングの利用を検討している際はすべての疑問を解消してから申し込みましょう。
すべての疑問を解消しなければ、利用後に自身の希望どおりの利用ができない可能性があります。
売掛先が個人でも利用できる?
売掛先が個人の場合は法人企業と比べて信用度が低くなります。
ファクタリング業者は回収リスクを最小限に抑えるために審査基準を厳しく設定しており、売掛先が個人だと審査の通過が難しいです。
ただし個人でも売掛先の信用力が高い場合や別途担保を用意した場合などは、ファクタリングを利用できる可能性があります。
一定の事業実績や継続した取引があったり、知名度のある個人が売掛先だったりする場合も信用が得やすいです。
また売掛先が個人でも利用できるファクタリング業者も存在します。
たとえばペイトナーファクタリングは請求書や請求先に指定がなく、売掛先が個人でも利用できるファクタリング業者です。
売掛先が個人で審査に不安がある場合は、まず売掛先が個人でも利用できるファクタリング業者に申し込むとよいでしょう。
土日・祝日でも利用できる?
ファクタリング業者の中には毎日対応している業者が多数存在するため、土日祝日でも利用可能です。
また土日祝日にファクタリング業者を利用したい場合は、24時間365日申し込みを受け付けているファクタリング業者に申し込むとよいでしょう。
24時間365日申し込みを受け付けているファクタリング業者であれば、スムーズに手続きがおこなえるため、最短即日での現金化が可能です。
悪徳業者の見分け方は?
悪徳なファクタリング業者を見分けるポイントは次のとおりです。
- 安すぎる手数料が設定されている
- 契約内容や会社の所在が不明確である
- 態度が悪い、または高圧的である
- 保証人を求められる
- 分割払いを勧められる
- 口座情報が個人名である
- 対面での相談を拒否される
- 契約書なしで契約させられる
- 契約を急がされる
上記のポイントに一つでも当てはまる場合は、悪徳なファクタリング業者でないかを疑いましょう。
また悪徳業者に騙されないためには、複数の業者から見積もりを取ったり契約書の内容を確認したりなどが大切です。
どうしても不安な場合は、専門家に相談するのもよいでしょう。
まとめ
フリーランスの方が迅速な資金調達を希望している場合、ファクタリングの利用がおすすめです。
売掛債権の売却による現金化がおこなえるため個人の信用が低くても利用でき、借金を負わずに現金が手に入れられます。
ただしファクタリングを利用する際に、さまざまな書類を揃えたり手数料が発生したりする点には注意をしましょう。
またファクタリング業者の中には、悪徳業者も存在するため気をつけなければいけません。
これからファクタリングを利用したいと考えている方は、本記事の内容を参考に自身に適したファクタリング業者を探してみてください。