業者からお金を借りたいときに書類の準備が面倒で、「収入証明書が不要なカードローンはあるのか」と考える方もいるでしょう。
源泉徴収票や給料明細書などを管理していないため、本人確認書類のみでお金を借りたいと考えるときもあるのではないでしょうか。
カードローンは1社の限度額50万円、借入総額を100万円以下にし、収入証明書不要で申し込める業者を選べば、書類を準備する必要はありません。
条件を満たせば収入証明書不要で申し込めるカードローンの例は、次のとおりです。
大手消費者金融 | アコム | プロミス | アイフル | SMBCモビット |
収入証明書不要条件 | 借入額50万円以下 他社との総額100万円以下 | 借入額50万円以下 他社との総額100万円以下 | 借入額50万円以下 他社との総額100万円以下 | 借入額50万円以下 他社との総額100万円以下 |
即日融資 | ◯ 最短20分 | ◯ 最短3分※ | ◯ 最短18分※ | ◯ 最短60分 |
金利 | 年3.0~18.0% | 年4.5~17.8% | 年3.0~18.0% | 年3.0~18.0% |
在籍確認の電話 | 原則なし | 原則なし | 原則なし | 原則なし |
郵送物 | なし | なし | なし | なし |
新規成約率 | 39.4〜44.7%※1 | 36.9~42.3%※2 | 39.3〜36.1%※3 | 非公開 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
関連見出し | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※1.2023年10月~2024年2月の新規貸付率 ※2.2024年2月~2024年4月の新規貸付率
※3.2023年11月~2024年2月の新規貸付率
ただし貸金業法では1社の限度額50万円、借入総額100万円を超える場合は、収入証明書の提出を義務付けており、有効な書類を用意する必要があります。
Q2-7. 貸金業者からお金を借りる場合、誰もが「年収を証明する書類」を提出しなければならないのですか?
A2-7. 規制上は、個人がお金を借りる場合(リボルビング契約の借入枠を設定する場合も含む)、
(1) ある貸金業者から50万円を超えて借りるとき
(2) 他の貸金業者から借りている分も合わせて100万円を超えて借りるとき
のどちらかに当てはまれば、「年収を証明する書類」の提出が必要となります。それ以外の借入れであれば、自己申告に基づき年収を確認することとなります。
引用元:金融庁
本記事では、収入証明書不要でカードローンを利用する方法やおすすめの業者、提出が必要になる方の特徴などを解説します。
300万円まで収入証明書不要のフリーローンも紹介するため、本人確認書類のみでお金を借りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 1社の限度額50万円、複数社の借入総額が100万円以内であれば収入証明書は不要
- 収入証明書不要でカードローンを利用するなら大手消費者金融がおすすめ
- 今でも300万円まで収入証明書不要で借り入れできるフリーローンがある
- 返済能力の証明が十分ではない方は、対象外でも書類の提出が求められる
収入証明書不要でカードローンを利用する方法は50万円以下で申し込む
収入証明書不要のカードローンを利用するためには、1社の利用限度額50万円以下、借入総額100万円以下におさえて申し込む必要があります。
源泉徴収票や給料明細書の提出なしで、お金を借りる方法を解説します。
1社50万円以下の利用であれば収入証明書なしで借り入れ可能
収入証明書を提出せずに、カードローンを利用したい場合、1社の利用限度額を50万円以下にする必要があります。
1社単位でのルールのため、次のようなケースは収入証明書が求められない可能性があります。
消費者金融 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
利用限度額 | 20万円 | 30万円 | 10万円 |
どの業者の利用限度額も50万円を越えておらず、貸金業法上は収入証明書の提出の義務は発生しません。
ただし、1社での利用限度額が50万円以下の場合でも、借入総額が100万円を超える場合は、収入証明書が必要となるため次章で解説します。
複数社利用しているときは借入総額が100万円を超えないようにする
貸金業者を複数社利用している場合、借入総額が100万円を越えなければ、収入証明書の提出は不要です。
新しく申し込むカードローンの利用限度額と、他社の借入残高の合計が100万円以下にならなければ収入証明書は必要なため、間違えないように注意してください。
たとえば次のような場合は、収入証明書の提出が必要になります。
A社(新規申し込み) | B社 | C社 |
---|---|---|
借入希望額40万円 | 借入残高30万円 | 借入残高40万円 |
新規で借りようとしているのは40万円ですが、B社とC社の借入残高をあわせると100万円を越えているため、収入証明書の提出が必須になります。
条件に当てはまらなくても提出を求められるケースがある
貸金業法上の条件に当てはまらない方でも、審査状況により収入証明書の提出を求められるケースがあります。
カードローンの審査で収入が不安定、他社借入額が多いなどと判断されれば、返済能力がさらに調査されるからです。
貸金業法上のルールに当てはまらないにもかかわらず、書類提出を求められるのは、返済能力が十分に証明できていないと考えられます。
希望どおりの金額をカードローンで借りたい場合は、有効な収入証明書を用意して業者に提出しましょう。
収入証明書不要で借り入れできるカードローン5選!提出するのは本人確認書類のみ!
収入証明書不要でお金を借りるのであれば、大手消費者金融がおすすめです。
中小消費者金融は審査が柔軟な一方で、利用額にかかわらず収入証明書の提出を求められる業者が多く、書類の準備をしたくない方には向いていません。
収入証明書を提出したくない方向けに、大手消費者金融を5社紹介します。
アコムは50万円以下なら収入証明書なしでOK
- 新規貸付率が他社より高め
- 2ステップで申込み可能
- 借り入れまでスマホ1つでOK
審査時間 | 最短20分※5※6 |
融資時間 | 最短20分 |
金利 | 年3.0~18.0% |
借入限度額 | 1~800万円 |
新規成約率 | 42.0% |
無利息期間 | 初回最大30日間 |
- 初回限定で最大30日間の無利息期間
- 最短20分の即日融資
- 新規契約者数No.1
- 郵送物や職場への電話原則なし
- クレジットカードを発行可能
アコムは利用限度額50万円以下の契約、または他社を含めた借入総額が100万円を超える方でなければ、収入証明書が不要です。
源泉徴収票や給料明細書を用意する必要がないため、申し込みから契約までがスムーズに進み、すぐにお金を借りられます。
アコムの利用がはじめての方であれば、初回限定で最大30日間の無利息サービスがあるため、利息を気にせずに借り入れをスタートできます。
収入証明書なしで手軽にカードローンを利用したい方は、無利息サービスで安心して契約できるアコムに申し込みましょう。
プロミスは20歳以上なら本人確認書類のみでも利用可能
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
- 98.0%の申込者が電話連絡なし※1
- 返済でVポイントが貯まる
- 365日24時間申込・取引可能
審査時間 | 最短3分※5 |
融資時間 | 最短3分※6 |
金利 | 年4.5~17.8% |
借入限度額 | 1~500万円 |
新規成約率 | 36.9%~42.3%※7 |
無利息期間 | 最大30日間(初回借入の翌日から)※8 |
※4.年金以外のその他収入がない人という意味です。年金の他、収入があり借入可能な場合→△で表記※5.6.お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
※7.2024年2月~2024年4月の新規貸付率 ※8.メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。
- 最短3分の即日融資に対応※
- 24時間365日最短10秒で振込融資
- 初回限定で最大30日間の無利息期間
※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。 - 郵送物や職場への在籍確認の電話原則なし
- スマホATM取引に対応
※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
プロミスは20歳以上で、貸金業法上のルールに当てはまらない方であれば、本人確認書類のみで融資を受けられます。
大手のなかで唯一18歳以上(高校生を除く)から利用できますが、18~19歳の方は収入証明書が必須のため、注意してください。
プロミスは申し込みから借り入れまで、最短3分の即日融資に対応しており、少しでも早くお金を用意したい方におすすめです。
収入証明書不要でカードローンを利用したいうえに、今すぐお金を借りたい方は、業界最速水準の融資スピードを誇るプロミスを利用しましょう。
アイフルは少額の融資なら収入証明書なし
審査時間 | 最短18分※1 |
融資時間 | 最短18分※1 |
金利 | 年3.0~18.0% |
借入限度額 | 1000円~800万円※5 |
新規成約率 | 39.3〜36.1%※6 |
無利息期間 | 初めての方最大30日間※1 |
※3.20歳以上の方に限る.安定した収入がある方であればご利用可能※4.年金以外のその他収入がない人という意味です。年金の他、収入があり借入可能な場合→△で表記
※5.一部提携CD/ATMでのご利用は10,000円からとなります
※6.2023年11月~2024年2月の新規貸付率。
- 郵送物や職場への在籍確認の電話原則なし
- 初回限定で最大30日間の無利息期間
- スマホATM取引に対応
大手消費者金融のアイフルも、少額の借り入れであれば収入証明書なしで契約でき、振り込みやコンビニATMで融資を受けられます。
審査時間も最短18分のため、申し込みから借り入れまでが早く、緊急でお金を用意したい方に最適なカードローンです。
収入証明書なしでスピ―ディにお金を用意したい方は、最短18分のスピード融資にも対応しているアイフルがおすすめです。
SMBCモビットは本人確認書類のみで済む可能性あり
SMBCモビットは、収入証明書の必要条件が明記されてはいないものの、提出が必須ではなく、準備しなくて済む可能性があります。
個人事業主の方は審査状況により、「営業状況確認のお願い」の提出を依頼されるケースがあるため、注意してください。
SMBCモビットの特徴は、次のとおりです。
- 自宅への郵便物や職場への電話原則なし
- 申し込みから借り入れまでスマートフォンで完結
- 最短30分で審査完了
- 三井住友銀行ATM手数料無料
SMBCモビットは自宅への郵便物をなしに変更でき、在籍確認の電話も原則ないため、誰にも知られずにカードローンを利用できます。
収入証明書不要を希望する方は、本人確認書類の提出のみで済む可能性がある、SMBCモビットを検討しましょう。
レイクは条件を満たしていれば収入の証明不要
- 業界最長の無利息期間
- 最短15秒の審査時間※4
- 最短25分の融資時間※5
審査時間 | 最短15秒※4 |
融資時間 | 最短25分※5 |
金利 | 年4.5~18.0% |
借入限度額 | 1~500万円 |
新規成約率 | 約31.0%※6 |
無利息期間 | 最大180日間 |
注釈
【融資時間について】
※Web申込みの場合、最短25分融資も可能
※21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除く
【無利息期間について】
※Web経由で申込みされた方のみ60日間無利息を利用可能
※「60日間無利息(Web申込み限定)」、「5万円まで180日間無利息」、「30日間無利息」の併用不可
※レイクで初回契約の方が対象
※初回契約翌日から無利息適用
※ご契約額が200万円超の方は30日間無利息のみ利用可能
※無利息期間終了後は通常金利適用
【貸付条件】
ご融資額:1万円~500万円
貸付利率(年率):4.5%~18.0%
※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。
年齢制限:満20歳~70歳
遅延損害金(年率):20.0%
ご返済方式:残高スライドリボルビング方式/元利定額リボルビング方式
ご返済期間・回数:最長5年・最大60回
※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数は変動します。
必要書類:運転免許証等、収入証明(契約額に応じて、新生フィナンシャル株式会社が必要とする場合)
担保・保証人:不要
商号・名称:新生フィナンシャル株式会社
登録番号:関東財務局長(10) 第01024号 日本貸金業協会会員第000003号
レイクは利用限度額が50万円以内、希望限度額と他社借入総額の合計が100万円以内の方であれば、原則収入証明書なしで借り入れできます。
少額の借り入れであれば、本人確認書類の提出のみでスムーズに契約ができ、急いでお金を用意したい方も助かるでしょう。
レイクには次のようなメリットがあります。
- Web申し込みは最短15秒で審査完了
- 最短25分の即日融資に対応
- 大手他社より充実した無利息サービス
- アプリで借り入れや返済、管理が簡単
Webからの申し込みであれば、最短15秒で審査結果が提示されるため、すぐにお金を借りられるかがわかり、最短25分で融資を受けられます。
収入証明書を提出したくない方や、借り入れ可能かをすぐに知りたい方は、レイクに申し込んでスピ―ディにお金を用意してください。
300万円まで収入証明書不要のカードローンはある?
なかには1社50万円以内ではなく、300万円程度まで収入証明書なしでお金を借りたい方もいるでしょう。
300万円まで収入証明書不要のカードローンはあるのかを解説します。
消費者金融は貸金業法で書類提出の金額が決められている
解説したとおり、貸金業法では1社50万円、複数社で100万円を超えてカードローンを利用する場合、収入証明書の提出が義務付けられています。
法律で定められているため、条件に当てはまれば必ず書類を提出する必要があります。そのため、300万円まで収入証明書不要の消費者金融は存在しません。
300万円まで収入証明書不要で借りられるカードローンを探しているならば、消費者金融以外を選びましょう。
銀行は自主規制だが貸金業法と同水準で提出を求めている
銀行は貸金業法ではなく銀行法に基づいて運営されているため、申込者に収入証明書の提出を求める義務はありません。
しかし、銀行カードローンは自主規制や金融庁のチェックを受けて収入証明書の提出条件を決めており、基準は貸金業法に基づいている傾向があります。
金融庁が発表した調査結果によると、銀行の96%が貸金業法と同じ水準、またはより厳格な基準を設定していました。
年収証明書の取得基準について、貸金業法上の取得基準(新規融資実行の融資極度
額 50 万円超)と同水準もしくはより厳格な基準を設定している銀行の割合は、前回
調査時の 91%(108/118 行)から 96%(116/120 行)に増加している。
引用元:金融庁「銀行カードローンのフォローアップ調査結果について」
50万円を超える利用限度額を希望する場合、現状においては銀行カードローンでも収入証明書の提出は避けられないと考えておきましょう。
以前は300万円まで収入証明書不要のカードローンが多く存在した
以前は300万円まで、収入証明書が不要のカードローンを提供している銀行が多く存在しました。
ただし、自主規制により現在では300万円まで、収入証明書不要のカードローンは見かけません。
一般社団法人全国銀行協会の資料では、アンケートに答えた銀行の99%が年収証明書不要の表示をなくしたことがわかっています。
『年収証明書不要』を表示した広告は、ほぼすべての銀行が取り止め。「『有』(検討中)」の銀行
においても、リーフレット等の一部に残っている表記を改訂中。
引用元:首相官邸ホームページ「銀行カードローンに関する全銀協の取組みについて」
300万円まで収入証明書不要のカードローンは、多重債務につながるおそれがあるため、現在の基準にしたと想像されます。
今でも300万円まで収入証明書なしで、借り入れできると考える方がいれば、以前のイメージのままなのでしょう。
一部の銀行では300万円まで収入証明書不要のフリーローンがある
現在一部の銀行では、300万円まで収入証明書不要のフリーローンが存在します。
自主規制により、大半の銀行が貸金業法と同水準で収入証明書を求めてはいるものの、法律には抵触していないため、問題ないと判断しているのでしょう。
なお、フリーローンはカードローンと異なります。カードローンは契約を結べば自由に借り入れや返済ができるのに対し、フリーローンは一度契約を結ぶごとに一度だけ融資を受けられます。
カードローンとは仕組みが違うことを認識しておきましょう。
300万円まで収入証明書不要のフリーローン!多額のお金が必要な方におすすめ
300万円まで収入証明書不要で利用できるのは、次の2つのフリーローンです。
- きらぼし銀行フリーローン
- トマト銀行フリーローン
それぞれのフリーローンの特徴を解説します。
きらぼし銀行フリーローン
きらぼし銀行フリーローンは、申し込み金額300万円以下の場合は、収入証明書不要のローン商品です。
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の対象エリアの方であれば、店舗への窓口に行かなくてもWeb完結で申し込めます。
きらぼし銀行フリーローンのほかの特徴は、次のとおりです。
- 安心の固定金利年2.6~13.8%
- 融資期間は最長10年
- パートやアルバイトも申し込み可能
- 資金使途は自由
きらぼし銀行フリーローンの金利は年2.6~13.8%で、一般的な銀行カードローンより利率が低めに設定されている点が大きなメリットです。
また返済期間は6か月~最長10年と長く、自身のペースで返済していけるうえに、繰り上げ返済もできます。
収入証明書不要で300万円までのお金を借りたい方は、金利も安心なきらぼし銀行フリーローンを利用しましょう。
トマト銀行フリーローン
トマト銀行は岡山県内に53店舗、県外に7店舗(2024年6月27日時点)あり、インターネット支店も展開している銀行です。
申し込みの金額が300万円までであれば、収入証明書不要のフリーローンを提供しており、全国からWeb完結で契約できます。
トマト銀行フリーローンの特徴は、次のとおりです。
- アルバイトやパートでも申し込み可能
- 利用期間は6か月~20年
- 融資額10万円~1,000万円
- 資金使途は自由
20歳以上の安定した収入があれば申し込めて、派遣社員や契約社員、アルバイトやパートでも申し込めるフリーローンです。
フリーローン契約後、トマト銀行の口座開設で店舗に行く必要がありますが、東京都や大阪府などに支店があるため行ける方は多いでしょう。
300万円までのお金を収入証明書なしで借り入れしたい方は、トマト銀行フリーローンの利用がおすすめです。
カードローンで収入証明書の提出が求められる理由
カードローンで収入証明書が必要になるのは、返済能力をチェックするためです。
申し込み時に申告した内容で、返済能力が十分に確認できないと、50万円以下の借り入れであっても収入証明書の提出を求められます。
カードローンで収入証明書の提出が必要になる主な理由を解説します。
アルバイト・自営業などで収入が不安定
アルバイトやパート、自営業として働いている方は、収入証明書の提出を依頼されやすくなります。
カードローンの申込条件に安定した収入のある方という項目があるケースが多いことからもわかるとおり、業者は定期収入の有無を重視しています。
アルバイトやパート、自営業の方は、会社員と比べて収入が安定していないことが大半です。
定期的な収入があるかどうかは収入証明書を見ればわかるため、提出を求めることで確実に判断する目的があると考えられます。
審査で収入が不安定な可能性があると判断されれば、収入証明書不要での借り入れは難しいでしょう。
他社借入件数・借入額が多い
他社借入件数や借入額が多いと、収入証明書を求められる可能性が高くなります。
借入件数や借入額が多いほど多重債務になるおそれが高まりるため、返済能力を正確にチェックする必要があるからです。
他社借入額が多い場合、業者は年収の3分の1を超える融資を禁止する貸金業法上の規定(総量規制)に抵触していないかも確認する必要があります。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。
引用元:日本貸金業協会
収入証明書を提出せずに借り入れしたい場合は、他社借入件数や借入額をなるべく減らしてから申し込みましょう。
不自然に高い年収で申告している
カードローンの申し込み時に入力する年収は自己申告ですが、事実を正確に記載する必要があります。
仮に不自然なほど高い年収で申告していた場合、審査時のチェックで疑問に思われれば、収入証明書の提出を求められるでしょう。
入力した雇用形態や職業から推測される収入とかけ離れた年収で申告すると、虚偽申告や入力ミスを疑われます。
カードローンを申し込む際の年収は、正しい情報かよく確認してから申告しましょう。
18歳・19歳で借り入れしようとしている
2022年4月より、成年年齢が18歳に引き下げられたため、法律上では18歳からカードローンを利用できます。
ただし、日本貸金業協会は18~19歳と契約する際、融資額にかかわらず収入証明書を提出してもらうよう加盟社に求めています。
若年者への貸付けの契約を締結しようとする場合は、貸付額にかかわらず、収入の状況を示す書類の提出又は提供を受けてこれを確認するものとする。
引用元:日本貸金業協会
18歳から利用できる大手消費者金融はプロミスのみですが、日本貸金業協会の規制に従い、収入証明書の提出を必須にしています。
以下の条件に該当するお客さまは、収入証明書類のご提出が必要となります。
引用元:プロミス
- ご希望のお借入額が50万円を超えるお客さま
- ご希望のお借入額と他社でのご利用残高の合計が100万円を超えるお客さま
- お申込時の年齢が19歳以下のお客さま
18~19歳の方(高校生を除く)は、カードローンを申し込めますが、契約には収入証明書が必要になると覚えておきましょう。
カードローン契約後に収入証明書が必要になるパターン
収入証明書不要でカードローンを契約できても、利用中に提出を求められるケースもあります。
カードローンの契約後に、収入証明書が必要になるパターンを解説します。
増額申請をする際は年収の証明をする必要がある
基本的に増額申請をする際は、現在の年収を証明するために書類の提出が必要です。
カードローンの増額は業者にとって貸し倒れのリスクがあるため、審査を慎重におこないます。
そのため、貸金業法上のルールに当てはまらなくても、収入証明書を求められるケースは多いでしょう。
ただし、プロミスのように1社の利用限度額50万円以内の増額申請であれば、書類の提出が必要ない業者もあります。
カードローン契約後、限度額を増額したいうえに書類を提出したくない方は、増額申請で収入証明書が必要かチェックするとよいでしょう。
前回の提出から3年が経過している
カードローン契約時に収入証明書を提出していたとしても、3年以上経過していれば再提出を求められる可能性があります。
契約時から3年が経過していると、会社を転職したりアルバイト先を変えていたりするケースが多く、状況に変化が出ていることがあるからです。
収入証明書の提出を求められた際、勤務先に変更がないとしても、年収が変動している可能性も高いため、有効な書類を提出しましょう。
仮に書類の提出に応じない場合、利用限度額の減額や、新規で借り入れできなくなる可能性もあります。
業者から収入を証明する書類の提出依頼がきたときは、対応するようにしてください。
途上与信で提出が必要だと判断された
業者の途上与信で収入証明書が必要だと判断された場合、源泉徴収票や給料明細書などを提出する必要があります。
途上与信とは顧客の利用中、定期的におこなう審査を指し、業者が決めたルールに基づいて実施されています。
契約時の審査に通過したとしても、時間の経過とともに生活環境が変化している可能性があり、返済できなくなるケースも珍しくありません。
状況の変化にともなう貸し倒れリスクに、できる限り早く対応するために途上審査をしており、ときには収入証明書の提出が必要になります。
書類提出の連絡がきた場合、前回の提出から3年以上経過しているケースと同様、対応するようにしましょう。
カードローンの申し込みで収入証明書として提出できる書類
カードローンの申し込みで収入証明書として有効な書類は、次のとおりです。
- 源泉徴収票
- 給与明細書
- 確定申告書
- 住民税決定通知書、納税通知書
- 所得証明書
業者により有効な書類が異なる可能性もあるため、提出する際はよく確認してください。
源泉徴収票
源泉徴収票は、一般的に12月~1月頃に勤務先から受け取る書類です。
勤務先や自身のフルネーム、年収や控除額などが記載されており、収入の証明になります。
源泉徴収票は公的な機関ではなく、会社が発行するため、担当部署に依頼すれば基本的に再発行も可能です。
手元にない場合は、勤務先の担当部署に再発行を依頼すれば、収入証明書として提出できます。
最新年度の源泉徴収票のみ有効なため、前年度分の書類であることを確認してから提出しましょう。
給与明細書
給料明細書は勤務先から給料日に受け取れる書類で、毎月見ている方も多いでしょう。
カードローンの審査では給料明細書も収入証明書として利用でき、提出の際は直近2か月分の書類を用意する必要があります。
また、直近1年分の賞与明細書がある方は、給料明細書とあわせて提出するのが一般的です。
自身のフルネームや勤務先、支給金額が鮮明に印刷されているかを確認してから業者に提出しましょう。
確定申告書
確定申告書は個人事業主の方や、一定額を超える事業収入がある会社員の方が、毎年税務署に提出する書類です。
源泉徴収票や給料明細書がない個人事業主の方であれば、収入証明の書類として利用する機会が多いでしょう。
確定申告書は毎年3月15日までに提出する書類で、申告後に収入証明書として提出できるようになります。
税務署が受け付けた押印や、受取日時が記載されている書類が有効なため、提出前にチェックしましょう。
住民税決定通知書・納税通知書
住民税決定通知書は、毎年6月頃に勤務先か市町村役場から受け取れる書類です。
納税通知書は4~7月頃に、住んでいる地域の市町村役場から交付されます。課税証明書と2枚1組の場合、両方とも提出する必要があります。
書類の名称や交付時期は、市町村役場により異なるケースがあるため、不明点がある場合は窓口で聞いてみましょう。
直近の書類を提出すれば、カードローン利用時の収入証明書として利用できます。
所得証明書
所得証明書は、1年間の所得金額を証明できる書類で、各市町村役場で発行できます。
毎年5~6月頃に最新の所得証明書を取得できるようになりますが、自治体により時期は異なるため、気になる方は窓口で確認しましょう。
自治体が対応していれば、コンビニで所得証明書を発行できます。
所得を得ている方であれば誰でも発行可能なため、手元に収入証明書がない方におすすめの書類です。
カードローンの申し込み時に収入証明書の提出ができないときの対処法
カードローンの申し込み時に、どうしても収入証明書の用意ができないときもあるでしょう。
収入証明書の提出なしで融資を受ける方法を解説します。
希望借入額を低く設定する
お金を借りたいけれど、収入証明書が提出できない場合は、借入希望額を50万円以下にして申し込みましょう。
大手消費者金融は、利用限度額50万円以下であれば、収入証明書が不要なケースが多いため、提出せずに済む可能性があります。
また、50万円以上お金を用意したいときは、借入先を分散する方法も有効です。
A社から50万円、B社から30万円のお金を借りれば、借り入れの合計額が100万円を越えないため、収入証明書の提出が不要なケースもあります。
少額の融資でよい方は、希望借入額を10万円や20万円など、少なめに設定すれば書類提出不要の可能性を高くできるでしょう。
クレジットカードのキャッシング枠を利用する
クレジットカードを持っている場合は、キャッシング枠を利用するのも選択肢の一つです。
キャッシング枠とは、クレジットカードで借り入れできる利用枠で、機能が付帯していればすぐにお金を借りられます。
審査はクレジットカード発行時に完了しているため、申し込みや収入証明書の提出なしで、すぐにコンビニや金融機関のATMで借り入れが可能です。
ただし、利用限度額が数万円程度のケースが多く、キャッシング機能が付帯していない場合は、別途審査が必要になります。
少額の借り入れでよい方は、クレジットカードのキャッシング枠が利用できるかを確認し、機能が付帯していれば利用してみましょう。クレジットカードのキャシングについては、次の記事でも詳しく解説しています。
公的融資制度を検討する
収入証明書を提出できない方は、国が用意している公的融資制度を検討してもよいでしょう。
申し込み条件が当てはまれば、低めの金利や無利子で融資を受けられる可能性があります。
公的融資制度の一例は、次のとおりです。
制度名 | 対象者 |
---|---|
求職者支援制度 | 生活が苦しい求職者 |
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度 | 生活が苦しい一人親の世帯 |
教育一般貸付 | 子どもの教育費が用意できない世帯 |
また厚生労働省では、生活が困窮している方が相談できる窓口を全国に設置しています。
さまざまな事情でどうしても融資を受けたい方は、自立相談支援機関相談窓口一覧から、住んでいる自治体の窓口に相談してみましょう。
収入証明書不要でカードローンから借り入れする際の注意点
収入証明書なしでカードローンから借り入れするときは、いくつかの注意点があります。
注意すべき点を知り、後悔のないようにカードローンを利用してください。
本人確認書類の提出・在籍確認は必須
収入証明書不要でカードローンに申し込めても、本人確認書類の提出と在籍確認は必須です。
本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードなどが該当します。申し込み前に用意しておくと手続きがスムーズに進むでしょう。
また申告した勤務先に勤めているかをチェックするための作業である「在籍確認」は審査時に必ずおこなわれます。
申し込む業者によっては職場に電話がくるケースがあるため、勤務先への連絡を避けたい方は注意が必要です。
ただし、職場への電話は担当者個人名で実施され、仕事関係の方に借り入れがバレる可能性は低いでしょう。
また、在籍確認の電話が原則なしのカードローンもあります。バレずに借り入れしたい方は下記の記事もチェックしてください。
提出を断ると限度額が下がるか審査落ちする
収入証明書を求められたにもかかわらず、提出を断ると利用限度額が下がるか審査落ちします。
収入証明書で年収が確認できない場合、貸し倒れのリスクもあるため、利用限度額が下げられる危険性が高いでしょう。
また収入証明書の提出を依頼されたにもかかわらず応じなければ、申告した年収が信用されずに、審査に落ちるケースも考えられます。
審査時に収入証明書を求められた場合、希望どおりにお金を借りたければ、有効な書類を準備して提出しましょう。
おまとめローンは収入証明書の提出が必要
複数のカードローンを一本化できる、おまとめローンや借り換えローンは、申し込む際に収入証明書の提出が必須です。
おまとめローンは総量規制の対象外となり、年収の3分の1を超える融資が可能で、借入額が高額になるケースが多いためです。
カードローンは収入証明書不要で利用できる可能性はありますが、おまとめローンは基本的に書類提出が避けられません。
また、下記の記事ではおすすめのおまとめローンをまとめています。こちらも併せてご確認ください。
収入証明書不要のカードローンに関するよくある質問
収入証明書不要のカードローンに関してよくある質問に回答しています。
気になる質問や疑問を抱く点などがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
収入証明書不要のフリーローンはある?
収入証明書不要で利用できるフリーローンはあります。
住信SBIネット銀行やりそな銀行のフリーローンなどは、50万円以内の融資であれば、収入証明書なしで借り入れできる可能性があります。
ただし、審査で必要と判断された場合は、収入を証明する書類の提出が求められる場合があるのはカードローンと同様です。
1回のみの融資でよい方は、カードローンより金利が低い傾向がある、フリーローンの利用を検討しましょう。
自営業でも収入証明書不要で契約できる?
自営業でも返済能力があると判断された場合は、収入証明書不要で契約できる可能性があります。
ただし、会社員や公務員と比べると収入の安定性がないと判断される傾向があり、書類の提出を求められるケースもあるでしょう。
年収が高い、事業の継続年数が長いなど、審査でプラス評価される要素があれば、収入証明書不要で済むときもあります。
中小消費者金融で収入証明書が不要な業者はある?
中小消費者金融は利用額にかかわらず、収入証明書の提出を求める業者が多い傾向があります。
大手で審査落ちした方もターゲットにしている中小消費者金融は、貸し倒れのリスクを回避するために、収入証明書の提出を必須にしているのでしょう。
すべての中小消費者金融が収入証明書必須とは限らないため、気になる方は公式サイトでチェックするか、サポートに問い合わせてみましょう。
まとめ
収入証明書不要で、カードローンを利用する方法や提出が必要になる理由、書類を用意できないときの対処法を解説しました。
収入証明書は次のようなときに求められ、条件に当てはまらなければ、書類の提出は不要で済む可能性があります。
- 1社の利用限度額が50万円を超える場合
- 新規申し込み業者の利用限度額と他社借入額の合計が100万円を超える場合
- 業者が収入証明書の提出が必要と判断した場合
- 申し込み時に収入証明書が必須の業者
また、なかには300万円まで収入証明書なしで契約できる、銀行のフリーローンもあり、多額のお金を借りたい方におすすめです。
収入証明書不要で借り入れしたい方は、本記事で紹介したおすすめカードローンのなかから最適な業者を選び、書類の準備をせずにお金を用意しましょう。
この記事では収入証明書不要で申し込めるカードローンを紹介しましたが、キャッシングにおすすめの業者は他にも多数あります。詳細は次の記事で解説しているため、ぜひ参考にしてください。